今日は園内で節分会がありました。
《ひいらぎいわし》
日本の多くの地方には節分の日に、上記のように門口に柊の小枝と焼いた鰯の頭(これらに豆柄が加わる場合もある)とを挿す風習があります。これを柊鰯と言って、邪悪な鬼や病魔を追い払う呪いとしての効果があると考えられていました。鬼は鰯の頭の匂いを嫌って近寄らず、近寄ったら柊の葉の棘で目をつつかれて、嫌がって逃げていくというのです。
節分とは立春の前日のことで、平安時代から江戸時代まで800年間も続いた古い暦では立春は一月一日でしたから、節分は大晦日でした。現代の暦では立春は2月の初め頃になっていますので、節分もその前日ですから、2月の始め頃になっています。
柊と魚の頭を挿す風習の最も古い記録は935年ですから、このような風習は少なくとも平安時代からあり、以後、江戸時代から明治時代、現代と1000年以上にわたって、受け継がれてきています。